コンプリヘンシブピラティス資格の全て|6つの機器を扱うプロフェッショナルへの道

ピラティスを仕事として深めたい方にとって、大きなステップとなるのが「コンプリヘンシブ資格」です。
ポールスターピラティスの養成コースでは、マットからマシンまで6種類の器具を総合的に学び、一人ひとりに合わせた指導力を磨いていきます。

この記事では、コンプリヘンシブ資格の特徴やカリキュラム、受講前に知っておきたい準備や費用、そして資格取得後のキャリアまで、詳しくご紹介します。

Exercise on Trapeze table, Comprehensive
ポールスターピラティスでは、すべてのマシンを通して“動きの本質”を学びます

1. コンプリヘンシブ資格とは?

Comprehensive(=総合的な、包括的な)という名の通り、この資格ではマットエクササイズに加え、ピラティス専用機器6種をすべて扱えるインストラクターを目指します。

学べる6つの機器:

  • マット(Mat)
  • リフォーマー(Reformer)
  • トラピーズテーブル/キャデラック(Trapeze Table / Cadillac)
  • チェア(Chair)
  • スパインコレクター(Spine Corrector)
  • ラダーバレル(Ladder Barrel)

これらを習得することで、クライアントの目的や身体状況に応じた柔軟なプログラミングが可能になります。

マシンピラティスは一見ハードに見えますが、実はスプリングやアーク(円弧)の形状が動きを助けてくれるなど、体をサポートしてくれる仕組みがたくさんあります。
そのため、アスリートやダンサーといった高いパフォーマンスを求める方だけでなく、
マットでは動きづらい方や、ケガの回復期で無理のない動きが必要な方にも安心して取り入れられます。
マシンを活用することで、体の状態に合わせて段階的に安全に動きを引き出していくことができるのです。

リフォーマーとチェアの画像
リフォーマーとチェア。スプリングが動きをサポートしてくれます。

2. ポールスターのコンプリヘンシブコースの特色

ポールスターピラティスのすべてのコースカリキュラムは、
最新の研究や解剖学・運動学などの科学的知見に基づいて構成されており、
動きの原理を理解しながら解剖学や運動学を体系的に学べる、包括的な学習スタイルが特徴です。

マシンを扱うコースは様々な流派で展開されていますが、
ポールスターのコンプリヘンシブコースの特色を見てみましょう。

すべてのマシンを同時進行で学ぶ

ポールスターピラティスでは、すべてのマシンを通してエクササイズを学びます。
同じ動きでも、マシンが変わると身体へのアプローチや負荷、サポートの仕方が異なります。

たとえば、リフォーマーで行うフットワークと、
トラピーズテーブルで行うフットワーク。
同じ名前のエクササイズでも、それぞれに少し違った特徴があります。

どちらも体幹を安定させながら、股関節・膝関節・足関節を動かすエクササイズですが、
下肢の関節可動域の面では、リフォーマーでは股関節の伸展をしっかりと引き出せるのに対し、
トラピーズテーブルでは股関節や膝関節をより深く曲げる動きがしやすいのが特徴です。

また、それに伴い気をつけたいポイントも少し異なります。
リフォーマーでは、股関節を伸ばすときに腰が反りすぎないよう注意が必要ですが、
トラピーズテーブルではスプリングの張力がかかった状態で脚を曲げるため、
もし違和感を感じる場合はスタートポジションを調整することが大切です。

これらはあくまで一例ですが、
同じ「フットワーク」というエクササイズひとつでも、
使うマシンによって得られる感覚や効果、意識するポイントが変わります。
こうした違いを理解しておくことで、クライアント一人ひとりに合わせた、より丁寧な指導ができるようになります。

ケーススタディを通してプログラミングを学ぶ

ポールスターでは個別性を大切にしています。
エクササイズの順番を暗記するのではなく、
「なぜこの動きを選ぶのか」を考えながら学ぶことを重視しているのが特徴です。

コンプリヘンシブコースの座学では、ケーススタディを通して、
・それぞれのクライアントにどんなエクササイズを選ぶのか
・安全に提供するために気をつけることは何か
・初級から上級へ、どのように段階的にレベルを上げていくか
といった点をじっくり学びます。

こうした学びを通して、クライアントの身体の特徴に合わせた、
原理原則に基づく考える力」が育っていきます。
その結果、実際にセッションを行う際には、クライアントのゴールを達成するために、
今どんな動きを・どんな目的で選ぶのかを自信を持って判断できるようになります。

ゴール達成の画像
クライアントの目的達成のために、エクササイズをどう組み立てるのか。考える力を養います。

3. コースの内容とスケジュール

ポールスターのコンプリヘンシブコースのカリキュラム構成は、実技・座学・ケーススタディを含み、とても充実しています。

内容の一例:

  • ピラティスの原理原則・解剖学・運動生理学
  • 各器具の構造、安全な使用方法
  • 個々の身体の違いに応じた指導(モディフィケーション)
  • 既往歴のある方や高齢者へのアプローチ
  • 実技練習と指導練習(ティーチング)

スケジュール目安:

  • コース期間:約6か月
  • 時間数:約300時間以上(講義・観察・指導練習を含む)
コンプリヘンシブコース風景
理論と実技をバランスよく学び、現場で活かせる指導力を育てます

 

4. コースの種類と違い

コンプリヘンシブコースにはスタジオコースとリハビリコースの2種類があります。

スタジオコース

フィットネスやトレーニングの現場でピラティスを活用したい方向け。
ヨガ・トレーナー・ダンス指導など、動きを教える経験がある方に適しています。
座学ではポールスターのFitness Screening Testを用いてケーススタディを行います。

リハビリテーションコース

理学療法士・作業療法士・医師・看護師・柔道整復師など、医療従事者向け。
座学ではNAGIグリッドと呼ばれる評価法を用いたケーススタディを行います。

コース中の実技はどちらのコースも共通で行われ、
プログラミングなど座学で学びではコースごとに分かれます。

医療系の資格保持者であっても、資格取得後に一般のスタジオで働くことをイメージしている場合などは
スタジオコースを選ぶことも可能です。

5. 受講前に必要な準備

コンプリヘンシブコース受講には以下の修了が必須です:

  • Gatewayマットコース
  • Gatewayイクイップメントコース

この2つのコースでピラティスの基本を体験し、マシンへの理解を深めたうえでコンプリヘンシブ認定コースに進むことで、より効果的に学べます。
認定コースパッケージで申し込む場合は、上記2つのGatewayコースは含まれています。

また、コース開始前に25時間程度のピラティス経験が推奨されています。
実際にコースが始まると、どんどんエクササイズを学び、同時に指導する練習も始まるので、
事前にマシンを用いたクラスやセッションに参加しておくと、
コースが始まってからの学びがよりスムーズになります。

6. 費用の目安

コンプリヘンシブコースの受講費用は約80万円で、以下の内容が含まれます:

  • 授業料(座学・実技)
  • 当日使用するマニュアルやオンライン学習の教材費
  • コース中のスナック
  • ログブックやスチューデントハンドブックなどの資料

試験やマスタリーチェックの費用は別途必要です。
コンプリヘンシブコースはマット・リフォーマーコースと比べて習得するエクササイズ数が多いため、
マスタリーチェックの回数・費用もそれに応じて多くなります。
▶資格取得までに必要な費用の目安とは?詳細はこちらから
 関連記事:「ポールスターピラティスインストラクター資格完全ガイド

受講料に関しては、早めに申し込むことで割引される早期割引分割払い制度もあるので、タイミングが合えばぜひ活用してみましょう。
▶各種割引制度について、詳細はこちらから

また、すでに他の団体でコンプリヘンシブコースの資格を取得している場合は、他団体割引が適応されることもあります。団体に応じて割引率が異なるので、まずは対象になるか、申込時に確認してみましょう。
▶他団体割引について、詳しくはこちらから

7. 資格取得後のキャリアと活躍の場

コンプリヘンシブ資格を取得すると、以下のような現場で活躍が可能になります:

  • ピラティス専門スタジオ(マット・マシン両方対応)
  • 整体院・整骨院・クリニック併設の運動指導施設
  • スポーツジムやパーソナルトレーニング施設
  • 高齢者向け運動施設・介護予防事業
  • 海外スタジオ

全マシンを扱えることで独立開業にも有利
クライアントの多様なニーズに応えられるため、集客力にも直結します。

コンプリヘンシブ認定試験の合格者には、PMA(Pilates Method Alliance)受験資格も付与されます。
さらなるステップアップのため、興味がある方はぜひ卒業後チャレンジしてみましょう。

コンプリヘンシブ資格で、活躍のフィールドが大きく広がります

まとめ

ポールスターピラティスのリハビリコースは、6つの器具を通して「動きの原理を理解し、応用できる力」を育てるプログラムです。
学びを重ねるほどに、クライアントに合わせた柔軟な指導が可能になります。

将来的に本格的なインストラクターを目指す方や、身体の専門家として指導の幅を広げたい方に、特におすすめの資格です。

少しでも気になった方は、まずは説明会や見学会でポールスターピラティスをのぞいてみませんか?
コースの流れや学び方、卒業後のイメージまで丁寧にご案内します。

📅 最新の説明会・見学会スケジュールはこちらからご確認ください。

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