目指せ怪我をしない身体へ!ランニングに役立つピラティス~その2~

皆様こんにちは!

ピラティス&ランニング愛好者の長沢です。

コロナウイルスの影響で、各地の市民マラソン大会の中止発表が続出される今日この頃、シリアスな市民ランナーの皆様に於かれましては、モチベーションの維持に苦慮されているかと思います( ノД`)シクシク…

さて、今回は前回宣言した通り、脚を強く後方へ蹴り出す動きに有効な“シングルレッグキック”をご紹介致します。

このエクササイズは主に強い背中づくりに効果があります。なぜ強い背中が後方への蹴り出しに有効かというと、背中の筋肉と脚の後面にある有名な筋肉ハムストリングスは繋がりがあるのです。ここでキャンプで使用されるテントを想像してみてください。テントはロープに各方向から均等に力をかけると張りがでて、正しく組み立てることができます。どこか一点でも力が強かったり弱かったりすると、バランスが崩れてつぶれてしまいますよね。この原理で脚と背中どちらか一方だけ鍛えているとバランスが悪くなり、大きな力が出せなくなってしまうのです。

今回もまた前置きが長くなってしまいましたがここからが本番です!

写真と合わせてエクササイズの説明をしていきます。

POSE1: 開始姿勢

・腹部を天井方向へ向かって引き上げることで腰が反ることを防ぎます。

・両腕でマットを強く押すことで肩が上がらず猫背になるのを防ぎます。

・両脚を長く伸ばすことでハムストリングスに適度な緊張が入ります。

POSE2:息を吸いながら片膝を曲げて2回リズムよく踵を臀部に近づける

・脚を動かすことで上半身のフォームが崩れやすくなりますので

上半身を開始姿勢のまま安定させておきましょう。

・脚の動きに合わせたリズムで吸気します。ランニング動作時における

呼吸リズムに活かせると思います。

POSE3:息を吐きながら膝を伸ばし大腿をマットから浮かせ後方にキックする
後方にキックした際にももの前側が固いと腰を反らして代償しやすいので注意が必要です。

POSE1~3を両側の脚で各10~12回繰り返す

回数を繰り返していくと上半身のフォームが崩れやすくなっていきますので安定させておくことが重要です。

このエクササイズは冒頭で強い背中を作ると述べました。故にメインで働く筋肉は背中と、また、背中と繋がりがあるハムストリングスです。しかし実際にこのエクササイズに取り組んでみた方はお気づきだと思いますが、背中の反対側である腹部前面やわき腹も補助的に使わないとフォームが崩れてしまいませんでしたか?ハスムトリングスと背中が、また、背中と腹部がと互いに協調することが必要であると感じられたのではないでしょうか。

日常生活では様々な姿勢で様々な動作を行います。その時にメインで働く筋肉と補助的に働く筋肉が適切に機能しないことで、フォームが崩れて身体に負荷がかかり、痛みや怪我に繋がる原因の一になっていると考えています。これに関しては、今後もっと具体的な事例が説明できるように日々精進して参ります。

次回は身体の横揺れを防ぎ、前方への推進力向上に繋がるサイドキックシリーズをご紹介したいと思います。

乞うご期待!

補足

フォームが崩れた場合を上の写真と比較して載せてみました。

主に腰が反ったり肩が上がったりした状態です。だらしなく見えたり、逆に無理な力みが出たりしたようなフォームになってしまいます。

POSE 1

POSE 2

POSE 3

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